臨床実験
Osgood-Schlatter氏病の眼症状
井上 一正
1
,
川崎 雅康
1
1東京都国保連合会福生病院眼科
pp.898-900
発行日 1955年6月15日
Published Date 1955/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202252
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Osgood-Schlatter氏病とは1903年亜米利加のOsgood及独逸のSchlatterに依つて初めて記載された疾患であつて,発育期に発病し,レ線所見上脛骨結節の一部が剥離骨折を起し,又は化骨機転が不規則に進行した様な変化を示し,局所の疼痛と膨隆を来し,主に強壮な男児に起り,片側又は両側に見られる。
其の原因はOsgood-Schlatterは脛骨舌状突起の結合節は抵抗が薄弱であるから軽微の外力によつて骨折が起り上記の変化を来すと主張し外傷説を唱えた。仏蘭西のTrinciは内分泌異常に因るものと主張した。我が国の浅田氏等は脛骨結節部の化骨異常と主張した。
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