臨床実験
盲・弱視に於ける視野の限界
大山 保郞
1
,
新谷 重夫
1
1日大眼科
pp.421-423
発行日 1955年3月15日
Published Date 1955/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202154
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
さきに私共はEducational Blindnessを教育方法論的に盲者とは「普通の児童用教科書による教育が不適当でおおむね点字教育を必要と認められるもの」とし,弱視者とは「普通の児童用教科書をそのまま使用して教育することがおおむね不適当で盲教育以外の特殊の方法を必要と認められるもの」と考え,その際視機能の基準として先ず規力をとり上げ,盲の限界は英米のそれより低く0.04を,弱規の限界は英米のそれに殆んど等しく0.3におき,盲学校あるいは弱視学校または弱視学級に於て教育するのが望ましい事を述べた。今回は視野の限界について論じ諸賢の御批判を乞う次第である。
多くの学者の盲・弱視に関する定義をみるに殆んど視力を以て基準を定め,その他の視機能については之に触れることなく又触れるものと雖も漠然と視力以外の他の視機能障害を高度に有ずるものは之に準ずると述べている。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.