特集 重複障害
重複障害の経験
盲と膝関節離断
大峯 三郎
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
pp.165-167
発行日 1979年3月15日
Published Date 1979/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101866
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Ⅰ.はじめに
最近,障害の重度化とならんで,二つ以上の障害を伴う重複障害を持つ者が多くなる傾向にあり,リハビリテーション治療の中でもこの重複障害を取り扱う機会が当然多くなつてきた.一口に重複障害と言っても,単一障害と比較してゴールの設定,訓練指導の困難さ(もう一方の障害を考慮した上での),家庭・職場復帰時の困難さなどの複雑な問題,社会的背景を多く含んでおり,より一層慎重なアプローチの考慮が必要となってくると思われる.筆者は視覚障害と膝関節離断との重複障害の1例を持つ機会があったが,今回,筆者の乏しい経験の中から,重複障害にどのように対処したかを報告するとともに,重複障害に対する問題点の一端でもうかがえれば幸いであり,皆様の御批判,御教授をいただきたい.
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