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1951年Sezerはその論文The cytology ofTrachomaの中で,Prowazek小体はトラコーマに於て最も特異的な細胞所見ではあるが,この存在が直ちにトラコーマを意味するものでなく,且つ急性期を経過したトラコーマでは見出され難い点より,Prowazek小体以外によるトラコーマの細胞学的診断の必要性を説き,それには顆粒中心部の細胞に分核像Mitotic cell (以下MCと略す)を確認すればよいことを強調した。而して同氏はこの様なMCを生ずる細胞をgerminal cellと呼び,この分核像を示したものを特にZiyaguncellと名付け,此等はトラコーマ顆粒に於ては認められるが,非トラコーマ性の濾胞からは検出されないと結論した。これが事実であれば,トラコーマ診断に於ける一つの山である顆粒と濾胞の鑑別は容易となり,トラコーマ細胞診断上極めて好都合である。私は本法を追試し,先ずトラコーマ顆粒と結膜濾胞とに於けるこのZiyagun cellの検出率をしらべ,次いで実驗例にかゝげた結膜諸疾患の濾胞とも比較を行つたので茲に報告する。
The follicles of 36 trachomatous eyes and 32 folliclar conjunctivitis ones were investigated to find the so-called germinal cells.
From the ratio of these cells in the follicles, the diagnostic significance of mitotic cells for making diagnosis of trachoma was discussed.
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