Japanese
English
臨床実験
モルヨドールに依る眼障碍の2例
Two Cases of Eye-impediment due to use of"Moljodol"
淸水 金郞
1
1東京医大眼科教室
pp.930-933
発行日 1954年9月15日
Published Date 1954/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201975
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1925年Sicard及びForestier両氏が始めてリピョドールを創製し造影剤として気管腔内に注入しそのX線像の破究を行つてから気管支造影術に急速の進歩を促した。本邦に於ては之と殆んど同一製品たるモルヨドールが創製された。之は国産の高度ヨード油で純沃素と植物油の結合物から成り広く用いられている。本剤の使用上その副作用に就ては余り顧慮する程ではないとされているが,一方嚥下に依つて皮膚に重篤な沃度疹を起し死亡した報告がある。私は最近40%モルヨドール20ccを用い診断の目的で声門上注入法が行われた際,本剤に依り眼障碍を来たした2例を経験したので報告する次第である。
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