Japanese
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臨床実験
兄弟に見られた特発夜盲性白点状網膜変性
A Report on a Pair-Case of"Hemeralopia Idiopathia with Retinal White Points,"Found with Two Brothers
野村 穆
pp.911-915
発行日 1954年9月15日
Published Date 1954/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201968
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白点状網膜炎の中に,白点状網膜炎と眼底所見を肉眼的には全く同じうし,しかして肝油の奏効するものが在ることは,既に成書に述べられている。また「ビタミン」A欠乏症たる特発性夜盲に,時として白点状網膜炎の眼底に類似する小白点が出現することがあることも知られている。もとより肝油によつて完治する後天的のものである。此の白点状網膜炎の中の一分型をなすと考えられる。特発夜盲性白点状網膜変性が大正4年美甘氏によつて始めて記載されて以来,50例に及ぶ報告が有る。著者は数年前,遣伝的関係を証明し得たる一家系を観察し,内1例に関しては特に長く観察する機会を持つたので,御批判を仰ぎ度い。
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