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綜説
脳下垂体ホルモンの眼組織内ビタミンB1分布に及ぼす影響と之の臨牀的応用
Expeirimental Studies about the Influences of the pituitary Hormones upon the Distribution of Vitamine B1 of ocular Tissues
淺山 亮二
1
,
岸本 正雄
1
,
塚原 勇
1
,
石郷 岡淸
1
1京大眼科教室
pp.455-460
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201828
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昭和17年,著者の1人浅山1)は従来の治療によつては最早症状の改善の見込みのない陳旧性視神経疾患を選び,腦下垂体前葉ホルモンであるプレホルモン(以下Pと記す)を用いて奏効する事を認めた。同時にPの網膜中心血管拡張,髄液内ビタミンB1移行促進作用に関して言及する所があつたが,戦争の為に中絶し予報に止まつた。終戦後,臨牀経験を増加すると共に,他方諸種実験研究を行い,腦下垂体ホルモン殊に前葉ホルモンの病的網膜視神経機能賦活亢進作用に関していさゝかの拠点を得た。それ等の成績は既にその都度著者等並びに教室員により公表された通りであるが今回は之等を綜合して概説しようと思う。
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