特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(56)「プラスチツク」製品挿入による瞼裂位置異常矯正手術の症例
淸水 眞
1
1國立東京第一病院
pp.326-328
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201792
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合成樹脂(プラスチツク)が發明されて,諸所方々で使用される樣になり,醫學領域に於いても色々と應用され,眼科でも,義眼,義眼床,又最近は眼鏡レンズにまで用いられる樣になつた。私は眼球を摘出した後に埋沒する脂肪等の代用としてこのものの球形のものを2-3の例で挿入して見たが,何れの場合も,數ヵ月後には飛び出されて,見事,失敗に終つている。併し此の場合,球が少し大き過ぎた爲でないかとも思つている。
一方他の例で瞼裂の位置を矯正するのに此の「プラスチツク」製品を挿入して,先ず先ず成功したものが2症例出來たので,此等整形手術の後々の參老とするため茲に報告して書留めて置く次第である。
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