特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(55)斜視手術の前進後退法の術式と成績
井上 正澄
1
1井上眼科醫院
pp.320-325
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201791
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斜視手術に針付カツトグツト4-0號を用いると,縫合糸が弛んだり,抜糸のあと再び斜位に戻る事が少い。デビス,ゲツク社製カツトグツトは高價なため,國産の試作品を日本腸線にて改良研究中であつたが今回漸く使用し得る段階に至つたので,今日まで2年半にわたり著者が行つた斜視手術52例について術式と成績とを述べよう。本成績の最初の10例は米國製カツトグツトを用い,それ以後は和製を用いて今日では何等遜色を認めない。
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