Ⅱ臨床實驗
眩輝に關する研究—第2編 色の明度對比と視力との關係に於ける眩輝の影響に就て
馬詰 譲
1
1慶大
pp.274-276
発行日 1949年7月15日
Published Date 1949/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200397
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緒言
第1編視力と照度との關係に於ける眩輝の影響に於て,背景の照度が高い程,眩輝を招來する時の明度對比は小さくなる事が證明されたが,該實験には視標並に背景共に無彩色々紙を用いたのである。
色の對比と視力との關係に就て(日眼51卷,第51回總集會講演)の研究論文中の第3編「色の明度對比と視力との關係」に於て視標の明度が地色の明度より大きい場合,明度の差が或程度以上増大すると,眩輝の爲に視力は惡化する事を3つの組合せに見られたのである。夫れ故,他の種々な組合せに於ても,視標の明度をもつと高めてゆくと,本現象を惹起するものと推定される。
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