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イルガピリンによる疼痛性皮膚疾患の治驗
弓削 順二
1
,
堀江 徹也
1
1順天堂大學醫學部皮膚科教室
pp.533-534
発行日 1953年9月1日
Published Date 1953/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201036
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Schottmüllerによつて行われたアミノピリンの經口大量投與は少量を何回にも投與する今迄の方法に比較し,鎮痛作用が遙かに優れている事が見出され,急性關節リウマチに卓效があると提唱された。此の衝撃療法の實施をより容易にする目的の爲に非經口的投與の種々の工夫がなされ,ピラツオール誘導體で水溶性のMelubrin,Novalgin等が製成された。然し此等の藥劑はアミノピリンとは異つた藥理作用を有するので使用には至らたかつた。
1949年にH.Stenzlは水溶性のピラツオロン誘導體で,アミノピリンを高濃度に溶解せしめ,しかも,それ自身優れた藥理作用を有する化合物の合成に成功した。これがブタゾリジン又はフェニールブタゾン,G-13871と云われる製品である。構造式は第1圖の通りである。
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