綜説
放射性同位元素の眼科的應用
池田 一三
1
,
古味 敏彦
1
1大阪市立醫科大學
pp.287-292
発行日 1953年7月15日
Published Date 1953/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201525
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同位元素(Isotope)とは
原子番號を同じくし,原子量の異る元素を同位元素といい,たとえばカリウムではK39,K40,K41,K42,というふうに原子量を右肩にかいて,たがいに區別する。天然に存在するカリウムは93.3%のK39,0.012%のK40,6.7%のK41から成り,從つて原子量は39.1である。このうちK40は電子すなわちβ粒子とγ粒子を放出するので天然放射性同位元素とよばれ,動物の尿にもこれが排泄されるので,尿は一定度の放射能を持つている。K42は天然には存在せず,人工的にのみつくられるから,人工放射性同位元素と稱する。
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