特集 第6回日本臨床眼科学会講演集(普通講演)
(50)眼起炎菌のペニシリン耐性について
德田 久彌
1
,
河田 昭
1
1東大分院
pp.201-203
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201435
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我々は眼科領域における化學療法の基礎的研究の一環として,種々の眼疾患の起炎菌を集め諸抗生物質に對する感受性の分布状態と耐性の獲得性を調べているが,その第1報として黄色葡萄球菌のペニシリン(以下P)に對する感性並びに耐性について報告する。この樣な報告は外科方面では時々行われているが,眼科領域では以前同じく德田が報告しているに過ぎない。しかしながらそれから既に數年を經ており,Pの使用が普遍化し,その使用量が非常に大きくなつている場合もある今日,當然樣相は變つてきている筈である。事實我々の成績では相當のP耐性菌を證明しているが,その意味づけと將來の見透しについては後程述べることにして先づ實驗方法から説明する。
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