臨床實驗
サルヴァルサン注射後起ったと思われる球後視視經炎の開頭術による治驗例
廣谷 尚文
1,2
1京都大學眼科
2和歌山日赤眼科
pp.1115-1117
発行日 1952年12月15日
Published Date 1952/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201377
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視神經交叉部附近の病理に關しては,歐米ではCushing,Eisenhardt,Devy,Cl Vincent,Bol-laek等により,本邦では荒木,中田,井街(讓),井街(謙),桑原,生井,淺山,渡邊等により闡明せられ,諸知見が發表されているが,尚多くの疑點が殘されている。昭和25年春,故井街謙教授は日本眼科學會總會でこの方面の宿題報告を擔當されることになつていたがこれよりさき24年12月末卒然として昇天された。本症例も昇天2週間前に執刀されたものであり,宿題報告の一部をなすものであつたが,未發表のまゝ殘された。よつてこゝに教授を追悼し發表する次第である。
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