臨床實驗
オーレオマイシン,テラマイシン,ペニシリン及びホモスルファミンの黄色葡萄状球菌,肺炎双球菌及び乾燥菌に對する抗菌力に就いて
須田 榮二
1
1北大眼科
pp.1103-1108
発行日 1952年12月15日
Published Date 1952/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201373
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緒言
化學療法劑は我が眼科領域に於ても重大な役割を果しているが就中抗生物質としてのAureomy-cin及びTerramycinは現在迄の最も優秀なトラコーマに對する藥劑と考えられている。又Peni-cillin及びSulphonamideも眼局所に投與するとゆう方法で最も屡々用いられているのであるが,之等の藥劑が眼科領域の細菌類に對して臨床上著效を現わしていることは既に認められているが,それらの間に如何なる關係が窺われるかとゆう事に就いて定量的に實驗を行い比較し,一方それが臨床的應用の場合に如何なる背景を持つ事になるかを知らんとして,今回抗生物質としてAureo-mycin,Terramycin,Penicillin及びHomosul-faminの四種藥劑を撰び,之に對して細菌として黄色葡萄状球菌,肺炎双球菌及び乾燥菌の三種を撰び夫々實驗を行い聊かの結果を得たので報告する。
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