私の經驗
イソミタール
佐藤 勉
1
1順天堂醫科大學
pp.1078-1079
発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201364
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精神科の懸田教授がアミタール(邦製はイソミタール)が,神經症に良く效くと言われた。それで,私は13歳男兒のTic facialeによる眼瞼痙攣に内服させて見た。1週間で輕快,2〜3週の間に全快し,その後1ヵ月ばかり後療法として内服を續けさせた。もう治療終了後約半年になるが再發はないようである。眼科的所見の無い眼瞼痙攣で,内服以外には,洗眼と,オフラしか,行わなかつた。私にTicが癒せたのは,これがはじめてである。遇然かも知れぬが,アミタールは,今後も試みたいと思つて居る。
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