特集 眼科臨床の進歩Ⅰ
最近のペニシリン療法に就て
桐澤 長德
1
1東大眼科
pp.948-952
発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201329
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最近,抗生物質に關する發展は愈々目ざましいものがあり,新しい有力な抗生物質が續々と登場し,ペニシリンの如き古い製藥はもはや過去のものであつて論ずる必要なしとまで極言する人もあるぐらいである。
しかし,一般臨床家にとつては,ペニシリン(P)の利用はまだまだ捨てがたいものがあり,殊に最近の新製品は種々な特長を有して居り,この際P療法の再検討を試みることは決して無意味ではないと思う。P療法が今もなお大きな價値をもつていることは主として次の諸點に在ると思われる。
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