臨床實驗
縁間に皮膚橋を移植する内反應手術
佐藤 勉
1
,
富山 咲子
1
1順天堂醫科大學
pp.709-710
発行日 1952年9月15日
Published Date 1952/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201271
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内反應が高度の時は,ホツツ等の手術だけでは效果が足りないので,しばしば縁間切開がつけ加えられる。しかしこれが後に至つて創口が癒合すると共に,效果の過半を失つてしまうのが普通である。そこで縁間切開の創口の中へ,口唇粘膜を植えたり,絲を置いたりする人がある。これもやつて見ると結果のよいものではない。久しい以前,佐藤が,瀨戸糾博士から教えられ,圖解手術學に書いておいた細い筋肉片を置く法は,比較的よいように思うが完全ではない。理想は毛のない皮膚の縁間移植でなければならない
Spenker-Watson法は睫毛床と皮膚辨とを置換するよい法だが,瞼縁全體にわたる内反症にはあまりよくない。
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