臨床實驗
患者統計より見たる近視と慢性軸性視神經炎との關係について第3編—慢性軸性視神經炎と近視の合併に就ての統計的觀察(6卷4號よりつゞく)/第4編—一總括並びに結論
市原 正文
1
1飯田橋病院
pp.415-419
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201170
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緒言
先きに余は第1編及び第2編に於て近視及び慢性軸性視神經炎(以下慢軸と略す)の統計に就て述べたが本編に於ては兩者の合併に就て述べてみたいと思う。
近視と慢軸との間には何等かの關係が有ろうと初めて注目したのは伊東教授である事は先に述べた通りであるが,教授は此の假説の實證に向つて多年の經驗の裏付けに努められた。而してさきに學童と云う限られた年齡層に就ての成績は述べられて居るが,之と平行して一般患者に就ての統計は余の擔當する所となつた。千葉醫大眼科外來患者に就て兩疾患の合併に就ての統計的觀察を試みた。
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