臨床實驗
青年性再發性網膜硝子體出血の治療法に關する考察
籾木 秀穗
1
1慈惠醫大眼科
pp.318-321
発行日 1952年4月15日
Published Date 1952/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201138
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青年性再發性網膜硝子體出血は殆ど15,6才より30才迄の春秋に富む青壯年に起り,輕度のものは小出血にとゞまり,殆ど發病前の視力に恢復するのであるが,難症のものは凡ゆる治療に抵抗して出血を反覆し,時には續發性緑内障,網膜剥離等の合併症の爲,失明の轉歸をとる事もあり,醫師にとつても又患者自身にとつても仲々煩わしい疾患である。私は本症の難症5例10眼に就き,種々の治療を實施し長期に亘り其の臨床經過を觀察したので,それらの治療法を總括して茲に報告し御參考に供したいと思う。
先ず各患者に實施した治療法を大別して表示すると第1表の如くなるが,其の各項に就き最近の内外文献と比較考察し乍ら述べてみたい。
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