臨床實驗
各種視神經疾患に於ける髄液血液並に腦液中のビタミンB1含有量の消長に關する研究—第3報 疾患經過とビタミンB1含有量との關係に就て
水田 厚正
1
1京大眼科
pp.651-663
発行日 1951年10月15日
Published Date 1951/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200961
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第1章 序
著者は第1,2報に於て各種視神經疾患に於ける髄液,血液並に腦液中のV.B1含有量の消長を測定し各疾息に就てV.B1含有量消長の特異性の意義並に症状との關係に就て述べた。又第1報に於て既に髄液V.B1含有量が視力の消長と關係する事を知れり,茲に於て余はV.B1が視神經疾患病因に或る關連を有せるは既定の事實なるも疾患の病機に如何程影響を及ぼすものなるか及びその治癒機轉を知らんが爲各種視神經疾患を7群に分ち同一症例に就てその經過に從つて髄液血液中のV.B1含有量を測定しその増減の機構を探求し原因的治療的検索の一助とせんとせり。
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