外文抄録
緑内障—その2
須 田
1
1熊本醫大
pp.613-614
発行日 1951年9月15日
Published Date 1951/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200945
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血管神經説と機械説と相容れない考えは急性鬱血性(狹角性)緑内障の機轉である。前者では血管神經障碍のため毛樣體に浮腫を生じその結果隅角が狭くなるのだと假定するに對し,後者は先ず解剖學的に隅角が狭く何等かの原因で虹彩周邊部が押されて隅角をふさぐので發作が生ずる。何等かの原因とは暗所にて散瞳する樣な單なる機械的のことでもよし,又輕度の外傷や感情の變動により毛樣體が鬱血する樣な神經血管因子からでもよい。暗所で眼壓が上昇するのは促進作用が機械的であることを暗示していると考えている。
Duke-Elderの發表即ち發作時以外の隅角檢査では急性鬱血性緑内障の20%が隅角は開いているとの發表に對し多くの隅角研究者は不賛成である。
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