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緑内障
澤田 惇
1
,
山元 章裕
1宮崎医大
pp.1374-1375
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908263
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主題 緑内障のスクリーニング
第1のセッションでは,緑内障疫学調査共同研究の結果が発表された。
まず,愛知県総合保健センターの塩瀬が今回の疫学調査共同研究の計画と方法について次のように報告した。この研究は日本失明予防協会の助成事業として日本眼科医会,日本緑内障研究会主催により1988年から2か年計画で実施されるものである。これは全国7地区(北海道,岩手,山梨,愛知,岐阜,兵庫,熊本)において40歳以上を対象に全国統一基準による緑内障検診を実施し地域別,性別,年齢別有病率を求め,今後さらに背景因子の解析を行うものである。緑内障検診の方法は一次スクリーニングとして職業別分類を含めた詳細なアンケート調査,オートレフ,矯正視力検査,NCT 3回測定で18 mmHg以上のものにゴールドマン圧平眼圧検査,細隙灯を用いたvan Herick法による隅角判定(Grade 2以下の狭隅角は隅角鏡で再確認)と無散瞳カメラによる両眼撮影を実施した。眼底写真はセンターにおいて一括読影(兵庫を除く)を行った。二次検診には圧平眼圧値21mmHg以上のものと眼底読影で異常とされたものを対象としHum-phrey自動視野計のスクリーニングプログラムを用いて検査した。結果はすべて大型電算機で処理されたが,とくに診断名については所見を総合した自動診断法を採用し主治医間の判定誤差の解消をはかると共に最終診断の参考に供した。
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