綜説
眼科領域に於けるストレプトマイシンの適用
大塚 任
1
,
大江 ケイ子
1
1東京医歯大眼科
pp.364-377
発行日 1949年9月15日
Published Date 1949/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200429
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緒言
1944年1月Waksman, Schatz及びBugieがStreptomyces griseusより一つの抗菌性物質を分離し,Streptomycin (以下單にストと記す)と命名し,これがグラム陽性菌並びに陰性菌に対し抗菌性を示すこと,殊に結核菌に対する試驗管内効果並びにモルモット結核に対する効果を有することを記載して以來,これに関する研究は,日を追つて発展しつゝある.最近我國に於ても,米國製ストの使用が特定的に許可せられ,眼科方面でも次第に用いられつゝあるが,ストに関する文献は,我國眼科方面では皆無なので,ストの使用者の手引き及び米國雑誌のない研究者の忠実な文献として本論文を起草した.内容はAmeric. Journ.Ophth. May, 1949,及びArchiv. Ophthalm.April,1949迄に記載された眼科方面の研究を網羅し,これに私見を加えて体系づけたものであるが,頁数の関係上,眼科以外の事項については,要点のみに止めてある.
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