Ⅱ臨牀實驗
眼筋麻痺性偏頭痛(Charcot)の一例,特に其の臨床症状に關する知見補遺
鈴木 宜民
1
1千葉醫大眼科
pp.205-211
発行日 1948年10月20日
Published Date 1948/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200278
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緒言
眼筋麻痺性偏頭痛に關し最初に發表したのはGubler (1860)で,Flatauによれば1914年迄に97例有りと,余は102氏による130例を文献に見る事が出來た。此の中吾が國發表の分は鹽谷氏(明治44年)以降教室の橫地氏(昭和15年迄)12氏13例なり,然して上記東西に於ける報告は主として本疾患の本態,病名等に關する議論に重點が置かれ,臨床症状の經過に關し詳述したものは少い。余は今回定型的なCharcotの云ふ眼筋麻痺性偏頭痛と診斷し得る一例を經驗したので今回は紙數の制限も有るので,共の要點に就いて丈け述べる。
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