〔Ⅰ〕原著及臨牀報告
自家血液と「ズルフォン」劑との併用療法—其の一 急性眼窩骨膜炎に就て
渡邊 徹郞
1
1岐阜女子醫專眼科
pp.65-66
発行日 1947年5月20日
Published Date 1947/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200186
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緒論
從來感染病竈には觀血的或は非觀血的に操作が行はれ同時に血清或はワクチン療法化學製劑等による大淨芽療法が行はれて居た。然しズルフオン劑(以下ズ劑と略記す)が一旦世に現はれるや一變し,一般化膿性疾患に對しズ劑が醫療界を風靡して居るのが現状である。然しズ劑の作用機轉に關しては諸説紛々として歸する所を知らない。從つて之が使用に當つて我々眼科でも内服,靜注,點眼,軟膏塗擦の外,頸動脈内注射(淸水教授),局所浸潤注射(山中,淸水兩教授)血液加ズ劑の局所浸潤注射(山中,淸水兩教授)等が報告せられて居るが,私達は治療に或は其の後貽症に難澁する眼窩骨膜炎に對して,一療法を試み稍ゝ見るべきものがあつたので報告する次第である。
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