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特集 網膜静脈閉塞の最新治療
ステロイド治療
Steroid therapy
野間 英孝
1
Hidetaka Noma
1
1東京医科大学八王子医療センター眼科
pp.1566-1572
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200111
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はじめに
網膜静脈閉塞症(retinal vein occlusion:RVO)は,文字通り網膜静脈が閉塞を起こす疾患であるが,黄斑浮腫をきたすと視力低下を生じ,治療介入が必要となる。近年,この黄斑浮腫の病態に血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)の関与が明らかとなって以来,抗VEGF薬の開発が飛躍的に進み,今や抗VEGF療法がRVO治療の第一選択となっている。そのため,ステロイドの使用頻度は激減した。しかし,抗VEGF療法でも治療に抵抗性を示す症例も見受けられる。本稿では,RVOに伴う黄斑浮腫に対する抗炎症ステロイド治療を用いた治療戦略について論じてみたい。
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