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特集 ロービジョンケアの基本をマスターしよう
代表的なニーズとその対処法
Coping with representative needs for visually impaired person
斉之平 真弓
1
Mayumi Sainohira
1
1鹿児島大学医学部眼科学教室
pp.162-173
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105109
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はじめに
ニーズ(needs)は必要,要求,需要という意味であるが,ロービジョンケアにおけるニーズとは「ロービジョン困難に対する要望」のことを意味する。ロービジョンケアとは患者のニーズを引き出し,その対処法を考えていくリハビリテーションである。限られた時間のなかで,視覚障害者が抱える多様なニーズを把握するには,「ロービジョンケア質問表」を用いると効率的である。質問表には決まった形式はないが,「運転の有無」や「ガス器具の取り扱い」は必ず質問項目に含め,生活面の安全性を確認することが重要である(表1)。
視覚障害者の代表的なニーズとして,①読み・書きがしたい,②羞明を防ぎたい,③心の不安を軽減したい,がある。本稿ではこの3つのニーズに対し具体的に対処法を述べていく。
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