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特集 中心性漿液性脈絡網膜症の病態と治療
最近の治療方針
Recent therapeutic strategy of central serous chorioretinopathy
後藤 聡
1
,
五味 文
2
So Goto
1
1大阪大学大学院医学系研究科眼科学教室
2住友病院眼科
pp.160-164
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104592
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はじめに
中心性漿液性脈絡網膜症(central serous chorioretinopathy:CSC)では,網膜色素上皮に障害が起こり,外血液網膜関門が破綻するために脈絡膜側より網膜下への水分漏出が起こると考えられていた。しかしインドシアニングリーン蛍光眼底造影(indocyanine green angiography:IA)の登場により,脈絡膜毛細血管の透過性亢進(hyperpermeability)がCSCの主要因であり,網膜色素上皮障害は二次的なものであることがわかってきた1,2)。このことによりCSCの治療戦略も近年変化してきている。本稿では,現在までのCSCに対する治療を振り返りながら,最新の治療方法についてまとめてみたい。
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