やさしい目で きびしい目で・156
をかしきもの―「顔」篇
松本 治恵
1
1松本眼科
pp.1723
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104534
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四十路に差し掛かり,自分の顔を意識するようになった。アンチエイジング,だけではない。「院長」としての顔である。
7年前,生まれ故郷に小さなクリニックを開院した。四国,徳島県の僻地「阿波町」に。卒業も入局も九州の大分大学出身の私にとっては,孤立無縁のスタートであった。そして,なんと徳島県は日本で第2位の医師過密地帯である(人口の割に医師数が多い)。そのうえ田舎は閉鎖的で新規開業に厳しく,さらに男尊女卑の考えが根強かった。
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