特集 オキュラーサーフェス診療アップデート
1.病態理解に役立つ新しい検査法
Topics
角膜知覚測定の活用
東原 尚代
1
1ひがしはら内科眼科クリニック
pp.98-100
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104434
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眼表面の知覚
眼表面の外的刺激に対する防御機構のうち,最も重要なものに反射性涙液分泌がある。これは長い神経経路からなる“reflex loop”と涙腺により構成させるシステムによって制御される1)。なかでも角膜は身体の中で最も神経が多く分布した組織で,角膜には裸の神経終末として“nociceptor”と呼ばれる侵害受容器が分布し,痛みなどの刺激を伝達する。
このnociceptorには3種類あることが知られている(表1)2)。
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