特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
5 ぶどう膜炎・強膜炎・感染症
■ぶどう膜炎・強膜炎
原田病の診断と治療
中井 慶
1
1大阪大学大学院医学系研究科感覚器外科学(眼科学)
pp.350-353
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103968
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ここが変わった!
以前の常識
●原田病の臨床所見は典型的であり,治療は全身ステロイドパルス療法である。
現在の常識
●原田病の典型例は両眼の胞状漿液性網膜剝離であるが,非典型例として浅前房と視神経発赤を中心とする病型があり,その場合は診断が困難であり,治療開始が遅れる場合がある。
●治療は第1に全身ステロイド大量療法であるが,それができない場合にはケナコルトの後部Tenon囊内注射が用いられる。また,炎症が再発,遷延化した場合には,免疫抑制薬の併用も考慮に入れるべきである。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.