特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
2 眼表面・角膜疾患
■診断・治療
円錐角膜の治療
加藤 直子
1
1防衛医科大学校眼科学教室
pp.124-128
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103921
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ここが変わった!
以前の常識
●円錐角膜眼は先天性の疾患であり,進行を停止させることはできない。
●円錐角膜眼の屈折矯正はハードコンタクトレンズを装用できる限り装用させ,どうしても装用困難な重症例に限って角膜移植を考える。
現在の常識
●角膜クロスリンキングの開発により円錐角膜眼の進行を停止させることが可能になった。したがって,円錐角膜を早期に診断し,時機を逃さず角膜クロスリンキングを行うことにより角膜移植症例を減らすことができる。
●円錐角膜眼の屈折矯正方法としてコンタクトレンズ以外にも角膜内リング,有水晶体眼内レンズ,topography-guided conducntive keratoplastyなどが開発され,重症度とニーズに応じて選択することができるようになった。
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