Japanese
English
連載 視野のみかた・7
極早期視野障害
Preperimetric glaucoma
松本 長太
1
Chota Matsumoto
1
1近畿大学医学部眼科学教室
pp.1657-1663
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103358
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はじめに
緑内障性視神経症は,非常に長期にわたる慢性の進行性経過をとる。臨床的には,視神経障害の構造的変化として,視神経乳頭や網膜神経線維層における神経線維の変化,ならびにこれに対応した機能的変化として特徴的なパターンを呈する視野障害が観察される。さらに,これら構造的変化や機能的変化は,緑内障の病期によりその対応関係が変化する。特に,病早期には,眼底に構造的変化がすでに出現しているにもかかわらず,一般的な視野検査では異常を検出できないことがしばしばある。このように構造的障害が先行する病期を,一般にpreperimetric glaucomaあるいは極早期緑内障と呼んでいる。
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