Japanese
English
連載 視野のみかた・6
視野と眼底の対応
Structural and functional relationship
松本 長太
1
Chota Matsumoto
1
1近畿大学医学部眼科学教室
pp.1464-1469
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103323
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はじめに
視野異常は,外界の情報が眼球から視中枢へ伝達するどの部位が障害されても起こりうる。特に,外界の光情報を最初に電気信号に変換する網膜や,その神経線維の通り道である視神経乳頭近傍の病変は,眼底検査にて直視下で観察可能であり,さらに各種眼底3次元解析装置で短時間に非侵襲的に定量評価できる。視野検査で得られた異常所見の原因病巣はどこにあるのか,あるいは眼底検査で観察された異常所見は機能的にどのような影響を及ぼしているのかを考えるうえで,視野と眼底の対応関係を正しく評価することは臨床上きわめて重要である。今回は,この眼底所見と視野異常の対応関係についてさまざまな側面から考えてみたい。
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