やさしい目で きびしい目で・125
言葉は“命”なり
青山 裕美子
1
1岐阜大学眼科
pp.785
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103196
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毎月,『臨床眼科』が手元に来ると,不謹慎にもこの欄を読むのを一番(?)楽しみにしていた。そこには,お一人お一人の先生のお人柄が垣間見られて,ときにクスッと笑ったり,ときにウーンと考えさせられたり,あるときはそう,そう!と膝を打ったりしていた。そんな一読者であった私にお鉢が廻ってきて,「なんで私なんですか?」「ほんとに私でいいんですか」と言いながら,はたと困ってしまった。
女医の就業問題(出産,育児,介護),研修医の医局離れ,勤務医と開業医の格差などなどいろいろな問題が山積している。これら一つ一つのテーマは,これからの医療にもかかわる問題であるので,きちんと考えていかねばならない。よーし,その内容でかっこよくこの欄を決めるぞ!と,あれもこれもと言葉は頭のなかで勝手に飛び出してくるが,ピシッとこない。どうして言葉がまとまらないのか? それは私がピシッとしていないから? ならば,言葉と私はどう繋がるのか?
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