特集 看護学生の論文 大賞・入選論文の発表
看護学生の論文22篇
言葉
井戸 綾香
1
1済美女子高等学校衛生看護科
pp.598-599
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100437
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私が看護学を学び始めてから,早いものでもう約1年が経ちました。私はこの1年間の間に,基礎看護学をはじめ,様々なことを学び,考え,数え切れないほどの体験と知識を得ました。どれも大切なことばかりなのですが,その中でも最も考えさせられ,重要視したのが「言葉」についてです。私が言葉について深く考え始めたのは,実習先の保健施設でのある患者様との出会いがきっかけでした。
2003年5月,実習先の保健施設でバイタル測定や採血の様子を見学した後,コミュニケーションタイムという,各病室にいる患者様たちと接する貴重な時間が設けられました。どの患者様とでも好きにお話をしても良いということで,すぐに各自が別れて病室へと入っていきました。数人の患者様とお話した後,廊下を歩いていた私は,1人だけ隔離された病室があることに気付き,妙な気持ちを抱きながらも友達と2人,足を踏み入れました。
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