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特集 黄斑手術の基本手技
内境界膜剝離術
The surgical technique of internal limiting membrane removal
門之園 一明
1
Kazuaki Kadonosono
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター眼科
pp.1710-1713
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103004
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はじめに
「黄斑手術の基本手技 」は,2006年から4年間にわたって筆者を含めて4名の硝子体術者により日本眼科手術学会総会教育セミナーにおいて開講されてきた連続セミナーである(図1)。その間,ある手技は姿を消し,また新しい手技が登場しと,その手術手技は洗練され現在に至っている。そして,黄斑手術は急速に一般化し,硝子体手術の重要な位置を占めるに至った。その変化に富んだ4年間,志を同じくするサージャンと時間をともにできたことは,私にとって何よりも大きな収穫であった。
内境界膜剝離術は,硝子体手術手技の中でも難易度の高いものである。数μmの神経組織である基底膜の除去術は,おそらくすべての外科手術の中でもひときわ繊細で難しい手術といえるであろう。それゆえに,術者にとって非常に魅力のある手術でもある。本稿では,現状における本手技の基本事項を解説してみたい。
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