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連載 今月の話題
緑内障性視神経症は構造障害が機能障害に先行するのか
Does structure damage precede functional damage in eyes with glaucomatous optic neuropathy?
中村 誠
1
Makoto Nakamura
1
1神戸大学大学院医学研究科臨床医学領域外科系講座眼科学分野
pp.261-266
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102616
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緑内障性視神経症では,視野変化に先んじて視神経乳頭の構造変化が生じる一方,後期には明らかな乳頭変化を検出しにくく,進行の有無はもっぱら視野変化で判定する。このため,構造と機能障害には直線的な相関はないとされる。しかし,これは必ずしも,緑内障性視神経症において網膜神経節細胞死を代償する機能の余剰能を反映しているわけではない。また,日常汎用される静的視野の測定点が少ないことに主要因があるわけでもないようである。はたして本当に構造障害は機能障害に先行しているのであろうか。
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