コラム 私のこだわり
手術をしていて思うこと
小泉 閑
1
1京都市立病院
pp.330
発行日 2008年10月30日
Published Date 2008/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102514
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網膜硝子体手術を専門にしてはや10年以上が経つ。わが国の硝子体手術のパイオニアの先生方の討論を学会で聴き,それを実践して引っ張ってこられた次世代の先生方の手術を間近で見て,網膜硝子体手術に憧れ,この道を志した。硝子体手術を始めた頃もいまも,いつもさまざまな多くの症例を経験したいと思ってはきたが,手術件数が多いことにはこだわりはない。それよりも一例一例にベストをつくせたかどうかが自分のこだわってきた点である。
研修医の時期を終え,白内障手術を始めた頃,読んだ手術書や習った師から,手術を行うときは,常に自分の親や身内に対して行っていると思いながらするべきだ,と教えられたように記憶している。硝子体手術を始めてからも,そう思いながらいままでやってきた。
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