特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべて
10.感染症
梅毒
角 環
1
,
福島 敦樹
1
1高知大学医学部眼科学講座
pp.206-209
発行日 2007年10月30日
Published Date 2007/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102028
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概要
スピロヘータの一種である体長6~16μmの通性嫌気性菌Treponema pallidumによる感染症である。感染経路としては経胎盤感染による先天梅毒,および性感染症(sexually transmitted disease:STD)としての後天梅毒に大別される。戦前は頻度が高かったが,輸血用血液や妊娠管理の徹底,戦後抗生物質の普及に伴いその頻度は激減した。しかし性的接触に伴う後天梅毒は近年増加の兆しを示し,再興感染症の1つとして臨床上問題となっている。
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