文庫の窓から
『幼学食物能毒』にみられる目によい食材
中泉 行弘
1
,
林 尋子
1
,
斎藤 仁男
1
1研医会
pp.672-674
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101759
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「古き医書に見えたり,人長寿を保たんと思わば先第一に食事をつゝしむにあり。古人曰 食益有り,美食損有り。やまひは口より入るとおもひ,朝夕の食物能毒をわきまふべし。食療のたっとき事知らずんばあるべからず」(序文より)
ここに紹介する『幼学食物能毒』は,『神農本草』『時珍本草』『大和本草』『食物本草』『六八本草』『日用食性』『和漢三才図絵』などのほか,古今能毒を著した書が沢山あるが,これらの書籍はみな漢字で書かれて幼童に理解し難いので,数十家の説に著者の考えも加えて食物258種の能毒を,和文を以て簡潔に記述したものである。目に関係する食物能毒について以下の如く記されている。
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