連載 他科との連携
網膜投影ヘッドマウントディスプレイ装置の開発
白木 邦彦
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1大阪市立大学大学院医学研究科視覚病態学
pp.1454-1455
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101372
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現在,拡大読書器やコンピュータのディスプレイおよびテレビの画面として使用できる網膜投影ヘッドマウントディスプレイを視覚補助装置として開発しています。
普段の診療で,両眼の加齢黄斑変性の患者さんが「以前は本を読むのが好きだったのですが,もう読めなくなりました」というのを聞いて,なんとかまた読んでもらえるようにならないかなと思っておりました。そのようなときに,網膜に直接映像を送り込む装置を考え出し実験的にも実証できているのだが,眼科で何か使い道ありませんかと聞かれたのが,現在開発を進めている装置にかかわるきっかけでした。
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