Japanese
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連載 眼形成手術手技21
眼瞼の眼窩脂肪脱
Orbital fat herniation
出田 真二
1
,
野田 実香
1
Shinji Ideta
1
,
Mika Noda
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.1884-1890
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101012
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はじめに
眼窩内の脂肪は眼球を包むように存在し,眼球に接する部位ではテノン囊で,それ以外のところでは眼窩隔膜で周囲の組織と隔てられている。加齢性変化などでこの隔壁が破綻すると眼窩脂肪が脱出してくる。テノン囊の破綻により筋円錐内の眼窩脂肪が眼球に沿って脱出してくる結膜下脂肪脱と,眼窩隔膜の破綻により筋円錐外の眼窩脂肪が眼輪筋層下で突出してくる眼瞼の脂肪脱がある。
本稿では眼瞼の脂肪脱について述べる。結膜下脂肪脱については本連載の第19回(60巻9号)を参照されたい。
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