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特集 第40回日本臨床眼科学会講演集 (1)
学術展示
眼窩,眼瞼のスポロトリコーシス
Sporotrichosis of the eyelid and orbit
飯田 文人
1
,
吉沢 直人
2
,
山中 克二
2
Fumito Iida
1
,
Naoto Yoshizawa
2
,
Katsuji Yamanaka
2
1市立島田市民病院眼科
2市立島田市民病院皮膚科
pp.370-371
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209994
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緒言 スポロトリコーシスは,土壌,植物に広く分布している真菌のSporothrix schenckiiを病原菌とし,多くは外傷により皮膚内に侵入し,皮膚,皮下,近接リンパ管に慢性の結節性,あるいは潰瘍性の病変を生ずる疾患である.全年齢にみられるが,特に10歳以下の小児と40歳以上の戸外労働者に多い.片側性に生じ,露出部位である顔面,上肢に多くみられる1).眼科領域における報告は極めて少ない.今回我々は外傷による誘因なく,紅斑,痂皮,潰瘍を伴わない眼窩眼瞼の皮下腫瘤を主症状としたスポロトリコーシスを経験したので報告する.
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