特集 手術のタイミングとポイント
Ⅵ.涙器・眼窩
眼窩腫瘍の診断,方針,治療のタイミング
久保田 敏信
1
1国立病院機構名古屋医療センター眼科
pp.306-311
発行日 2006年10月30日
Published Date 2006/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101009
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はじめに
眼窩腫瘍は悩ましい疾患群である。それは次の3点(triad)に集約される。①眼窩疾患は稀かつ多彩で癌が含まれる。②眼窩手術と眼科手術は異質である。③眼窩腫瘍の治療方法は経過観察から眼窩腫瘍摘出術,さらには全身薬物療法まで広範である。
本稿では最も頻度の高い眼窩リンパ球増殖症(悪性リンパ腫と反応性リンパ組織過形成)および特発性眼窩炎症(いわゆる眼窩偽腫瘍),そして稀だが治療のタイミングに注意すべき疾患に内容を絞り,triad形式で眼窩腫瘍の診断,方針,治療のタイミングを述べる。
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