連載 あのころ あのとき45
クリスマスツリー白内障
河本 道次
1
1東邦大学
pp.1896-1898
発行日 2004年10月15日
Published Date 2004/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100756
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はじめに
日常の白内障の診療で水晶体内に多彩な色調を呈する,光った結晶様物質を観察することがある(図1)。加齢白内障の初期にみられる,このクリスマスツリー白内障の呈色は色素によるものではなく,いわゆる構造色である。
これを解明するために本学(東邦大学)理学部生物分子科学科の故藤井良三教授のご協力をいただいた。研究の詳細については教室の小早川信一郎先生が「有色白内障における呈色原因の検討」と題して1991年の日本眼科学会総会で発表し,1992年の刊行論文に掲載されているので参照されたい1,2)。
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