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連載 眼の遺伝病57
ミトコンドリア遺伝子異常(2)
Laber's hereditary optic neuropathy with 11778 mutation of the mitochondrial DNA
菊地 未来
1
,
和田 裕子
1
,
阿部 俊明
1
,
玉井 信
1
Miki Kikuchi
1
,
Yuko Wada
1
,
Toshiaki Abe
1
,
Makoto Tamai
1
1東北大学医学部眼科学教室
pp.662-664
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100546
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はじめに
Leber遺伝性視神経症(Leber hereditary optic neuropathy:レーベル病)はミトコンドリアDNAに点突然変異がみられ,10~30歳代にかけて両眼性に急性もしくは亜急性の視力障害で発症する。多量のアルコールやタバコの摂取,頭部外傷などの既往も発症に関与するといわれている。
ミトコンドリアDNAの塩基変異として3460,11778,14484番塩基の変異が報告されている。日本人は最も予後不良とされる11778変異がほぼ90%を占め,0.1以下の視力低下と中心暗点をきたすことが多い。今回,外傷を契機に発症した11778変異を伴ったレーベル病の1例を報告する。
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