今月の臨床 産婦人科と糖尿病—基礎知識と実地臨床
妊娠と耐糖能異常
3.糖尿病と胎児奇形
赤澤 昭一
1
1新古賀病院糖尿病・内分泌内科
pp.138-140
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409905051
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はじめに
糖尿病を有する母親から生まれた新生児は巨大児,呼吸窮迫症候群(RDS),低血糖症,低カリウム血症,高ビリルビン血症などの合併症を生じやすい.血糖のコントロール方法の改善により,児の合併症の多くは改善されてきたが,巨大児と奇形の発生頻度はなお高いまま残されている.近年,妊娠と糖尿病の分野において奇形の発生をいかに抑制するかということがとくに重要な課題となってきている.本稿では糖尿病母体からの奇形の発生について解説する.
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