今月の臨床 エコーガイド下で何ができるか
産科
7.胎児胎盤血流診断における負荷試験
村越 毅
1
1聖隷浜松病院産婦人科
pp.528-531
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409905033
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近年の超音波検査の進歩は日常の産科臨床に大きく貢献し,なかでも超音波ドプラ検査はrealtimeに胎児のwell-beingを評価することを可能とした.とくに子宮内胎児発育遅延児(IUGR:intrauterine growth retardation)や妊娠中毒症などのhigh risk群の管理において,胎児胎盤血流計測は胎児心拍モニターと並んで胎児の機能評価,予後判定などにきわめて有用であると考えられる.
IUGRや妊娠中毒症症例の胎児管理(well—beingの評価,早期娩出のタイミング)を実際の臨床の場で行うには,胎児を個別化して管理すること,とくにintensiveな管理が必要なhigh risk群とやや管理をゆるめてもよいlow risk群に分けることが重要であると考える.
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